矯正歯科

歯並びが身体に与える影響

歯並びが悪いと、見た目の印象が健康的でなくなるだけでなく、噛み合わせが悪くなることで身体に様々な悪影響を与えます。例えば、下記のような影響を与える可能性があります。

  1. 歯と歯の間の汚れが歯磨きで取り除きにくく、虫歯や歯周病の危険性が高くなる
  2. 食べものが咀嚼しきれず、胃腸など消化器官に負担がかかる
  3. 上下の顎の発育に影響を与え、顔に不調和をもたらす
  4. 顎関節症になりやすい
  5. 咀嚼筋の発育に悪影響を与え、筋力のバランスが崩れ姿勢も悪くなる
  6. 発音が正しくできなくなる

歯並びを美しくするための矯正歯科は、歯並びを直すことにより歯の正常な咀嚼機能、上下の顎の発達や筋力を取り戻し、健康と美しさを手に入れることが出来る治療になります。

子どもの矯正治療

拡大床

拡大床

取り外しが可能な装置で、顎を広げて永久歯がはえるスペースを確保します。これにより永久歯への歯の交換がスムーズになります。

大人の矯正治療

大人の矯正

生涯にわたって健康で楽しく食事をする上で歯列矯正はとても重要です。見た目だけでなく、しっかり機能しているかが歯の寿命を左右します。歯列矯正により、見た目と機能の両方を合わせて改善することができます。また、当院では「目立ちにくい矯正装置の選択」「痛みの軽減」「治療期間の短縮」に力を入れ、患者様の治療の負担を少なくすることに努めています。

当院の矯正治療装置について

マウスピース矯正について

マウスピースによる矯正は、部分矯正に適しています。透明な素材で作られているため矯正治療中も目立たず、人前に立たなければいけない仕事の人でも安心して使用でき、家の中でだけ使用するといった方法も可能です。

メリット 目立ちにくい、取り外し自由、食事の際に外せる、異物感や痛みが少ない、虫歯になりにくい、金属アレルギーの心配なし
デメリット すべての症例に出来るわけではない、自己管理が必要(1日20時間以上着用)、食後の歯磨きが必要

裏側矯正・舌側矯正

こちらは、歯の裏側に矯正装置を付けるため、外見から矯正していることがわかりません。また、最近は矯正装置自体も小型化しているため、矯正治療中も快適に日常生活を送ることが出来ます。

メリット 外から見えない、虫歯になりにくい(裏側は唾液が多いため)、口が閉じやすい
デメリット 慣れるまで発音しにくい、歯磨きが難しい、費用が表側より高い

ゴムメタル矯正

ゴムメタルは大手自動車メーカーのトヨタグル―プが開発した新チタン合金です。柔らかく、しなやかで、強度も高く、どんなに変形させても硬くならないといった特徴があります。

メリット 素材が柔らかいので痛みが少ない、治療期間が短縮できる
デメリット 矯正しているのが目立つ

マウスピース矯正(インビザライン)

インビザラインとは

インビザラインとは世界で600万人以上の方が使用しているマウスピース型の矯正治療です。ひとりひとりにあわせたカスタムメイドのマウスピースを作成し、継続して装着することで歯を理想の位置に動かしていきます。また、透明なマウスピースは目立ちづらく着脱が自身で出来るので様々なライフスタイルで使用がしやすいです。

インビザラインのメリット

  • 矯正装置が目立たない
  • 比較的に通院回数が少なく済む*ケースによります
  • 自身で着脱できるので日常生活で困らない

インビザラインの流れ

  1. カウンセリング
  2. お口のお悩みや歯並びについて、ライフスタイルなどを詳しくうかがい、適切な治療方法についてご案内します。

  3. 検査・診断
  4. 口腔内スキャナーなどを使用し、口腔内を診断していきます。

  5. 治療計画の作成
  6. スキャンしたデータと治療方針をもとに治療計画を作成していきます。

  7. アライナーのセット
  8. 患者様の歯並びにカスタマイズされたマウスピースをお渡しいたします。使用方法や注意点などご説明いたしますので使用方法を守って使用をお願いします。

インビザラインの注意事項

  • 装着時間を守らないと望んだ結果を得られない可能性があります。
  • お水以外の飲食の場合には外して食事をする必要があります。
  • 歯が動いたとしても、指定期間はきちんとアライナーを装着しないと後戻りする可能性があります。
  • 歯周病が進行している場合には、歯周病の治療を優先して行う必要がある場合があります。

インビザラインのよくある質問

アライナー装着中に喫煙をしても大丈夫ですか?

アライナーが変色する可能性があるので、喫煙の際には外してから喫煙ください。

アライナー装着中にガムは食べられますか?

アライナーにガムがくっついてしまう可能性があるので、装着中はガムは控えていただく方が良いです。

1日どのくらいの装着時間が必要ですか?

治療の段階や患者様によりますが、1日20-22時間の装着が必要となります。

妊娠中でも使用可能ですか?

アライナーは身体に影響のない医療用プラスチックで出来ているので妊娠中でも使用可能です。

治療中に痛みはありますか?

一般的なワイヤーを使用した矯正治療と比較すると痛みを感じにくいです。しかし、新しい段階のマウスピースを装着して数日間は歯を動かす力により圧迫感や違和感を感じることがあります。万が一、鋭い痛みや大きな違和感がある場合には一度装着を中断し、歯科医師に相談をしてください。

他の矯正治療からの切り替えはできますか?

多くの患者様がワイヤー矯正との併用やワイヤー矯正後にマウスピース矯正への移行を行っております。

過去にワイヤー矯正をしたが、時間が経過し後戻りしてしまったケースも対応可能ですか?

インビザラインは後戻り症例にも対応しております。

矯正治療による一般的なリスクと副作用

  1. 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、 一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。
  2. 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  3. 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  4. 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。 また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。
  5. 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
  6. ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  7. ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  8. 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  9. 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
  10. 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
  11. 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
  12. 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
  13. 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  14. 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
  15. 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。
  16. あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
  17. 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。 ⑱ 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

一般的な矯正治療の期間と通院回数

治療期間 2~3年間
通院回数 24~36回

矯正基本料金

※矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。

マウスピース矯正 ¥1,210,000(税込)
ハーフリンガル矯正(上顎が裏側矯正、下顎が表側矯正) ¥1,430,000(税込)
裏側矯正・舌側矯正 ¥1,540,000(税込)
ゴムメタル矯正 ¥880,000(税込)