入れ歯(義歯)
入れ歯(義歯)とは
高齢者になるほど虫歯や歯周病が原因で歯を喪失し、ご自身の歯の本数は少なくなる傾向があります。
2016年の歯科疾患実態調査によると75歳以上の後期高齢者では、約半数の歯が失われているという結果が出ています。
我が国の入れ歯(義歯)の歴史は長く、16世紀半ばには既に木材で作られた入れ歯(義歯)が使われており、『入れ歯師』なる職業の方も存在しておりました。
インプラントが登場した現代でも、様々な理由でインプラント治療を受けることの出来ない患者様の治療で入れ歯(義歯)の需要はまだまだ沢山あります。
入れ歯(義歯)とは、失った歯の代わりとして機能する取り外し可能な人工の歯のことです。入れ歯(義歯)の歯はアクリル樹脂で出来ており、本物の歯肉のように見えるように加工されたアクリル樹脂の土台で支えられています。入れ歯(義歯)を装着することで、歯を失ってしまった人も安心して食べ物が食べられるようになる、思いっきり笑えるようになるなど、入れ歯は日常生活にたくさんの良い効果をもたらします。
- 総入れ歯とは
- 全ての歯が失われた場合に用いる入れ歯(義歯)で、吸盤のように口の中で吸着します。不快感や違和感があるというイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、昨今は精巧な作りのものが多くそういったお悩みもかなり軽減されており、食事も問題なく楽しんでいただけます。
- 部分入れ歯とは
- 部分的に歯を失ってしまった場合に装着する入れ歯です。歯肉の上に取り外し式の部分入れ歯を置き、周囲の歯にクラスプ(金属のバネ)で固定して噛めるようにします。
当院の入れ歯(義歯)治療の特長
入れ歯(義歯)をせっかく作成しても、入れ歯が合わない、痛い、といったお悩みをお持ちの方は数多くいらっしゃいます。当院では失った歯の代わりとしてしっかり機能する入れ歯(義歯)を患者様に提供するため、下記の点を満たす入れ歯(義歯)治療を心がけております。
- 安心してお食事が楽しめるようにする
- 装着している際の不快感や痛みが極力少ない
- 出来るだけ見た目が自然で気にならない
また当院では入れ歯(義歯)を入れていることを他人に知られたくない患者様向けに、自費のドイツ式の特殊なコーヌスクローネ義歯(コーヌステレスコープ義歯)やノンクラスプ義歯も製作可能です。
コーヌスクローネ義歯(コーヌステレスコープ義歯)とは残っている自身の歯と入れ歯の摩擦力で維持するドイツで生まれた精密な入れ歯で130年以上の歴史があります。
コーヌスクローネ義歯(コーヌステレスコープ義歯)は従来の入れ歯(義歯)とは違い、取り外しのバネが無いため一見入れ歯(義歯)をしているのが分からないように審美的に装着出来る入れ歯です。
従来の入れ歯(義歯)よりもしっかりしており、食事中に外れることも無く、装着感の良い精密な入れ歯(義歯)です。
コーヌスクローネ義歯(コーヌステレスコープ義歯)は残っている歯の本数や入れ歯(義歯)の大きさによって金額が様々なので詳しくは担当医にご相談ください。
患者様には入れ歯(義歯)の作成後も、数か月に1回当院にご来院していただき、機能的な入れ歯であり続けるために都度入れ歯(義歯)のメンテナンスをさせて頂きます。
当院で取り扱っている入れ歯について
レンジ床義歯
メリット | 保険治療の範囲内。壊れた際にも安価で修理できる。 |
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デメリット | プラスチックなので割れることがある。金属のバネが目立ちレジン床が分厚いため食べ物の温度を感じにくい。 |
適用 | 総入れ歯、部分入れ歯 |
費用 |
保険適用 1割で2,000~3,000円 2割で4,000~5,000円 3割で7,000~8,000円 |
金属床義歯
メリット | 保険治療のレジン床より、薄く軽く熱伝導性もあるので食べ物の温度も良く伝わり、技工士さんが患者様の専用のクラスプ(金属のバネ)をオーダーメイドで製作してくれて、とても装着感が良い入れ歯なのでとても美味しくお食事が出来ます。 |
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デメリット | 保険外治療の自費治療なので費用がかかります。 |
適用 | 総入れ歯、部分入れ歯 |
費用 |
全部床 550,000円(税込) 部分床 440,000円(税込) |
ドイツ式のコーヌスクローネ義歯(コーヌステレスコープ義歯)
メリット | 入れ歯(義歯)を入れているのが分からないくらい自然な見た目にすることが可能。 入れ歯(義歯)を内冠外冠の2層構造で維持するため外れにくく装着感が良い。 金属床なので頑丈で壊れにくく、温度を感じるので美味しく食事が出来る。 |
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デメリット | 歯が数本残ってないと適応外。自費治療で高額になる。 |
適用 | 部分入れ歯、オーバーデンチャータイプで総入れ歯 |
費用 | 金属床50万円、内冠外冠15万円 |
ノンクラスプ義歯(コンフォートデンチャー)
メリット | 金属のバネが無いので目立たない。軽くて柔らかいので装着感が良い。 |
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デメリット | 自費治療なので高額になる。噛み合わせが強いと壊れることがある。 |
適用 | 部分入れ歯 |
費用 | 33万円 |
入れ歯(義歯)のお手入れ方法について
- 入れ歯(義歯)を外した後、入れ歯専用歯ブラシまたは通常の歯ブラシで、優しく水洗いしてください。
臭いや汚れが気になる場合は入れ歯洗浄剤をご使用ください。 - 就寝時に外される場合は(患者様によって医師からの指示が異なります)、熱や乾燥によって劣化や変形することを防ぐため、水を入れた容器などに入れて保管していただきます。
- 週に一回ほど入れ歯用洗剤で洗浄していただくと、長期的に清潔を保ちながら使っていただけます。
- 60度以上の熱湯をかけると変形・変色する恐れがありますので絶対におやめ下さい。
保険の入れ歯と自費の入れ歯について
保険による入れ歯(義歯)と自費による入れ歯(義歯)では、製作にかける時間と素材の差が、金額の差につながっています。保険治療の場合、1回で印象をしてかみ合わせを確認し、入れ歯を作成しますが、自費治療の場合は何度も確認したうえで、最も口に合う形の入れ歯を作成します。
また素材も自費治療の場合は、温度を感じやすく、装着時により違和感のない素材を選ぶことが出来ます。しかし当院では自費治療をむりにおすすめすることはなく、患者様のご予算とご希望に最も合うご提案をさせて頂きますので、是非安心してご相談ください。